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ロックの部屋

ロックの部屋

ROLLING STONES

《ROCK AND ROLL CIRCUS》


1968年に制作されたものの、長らくお蔵入りになっていたローリング・ストーンズのビデオ映像『ROCK AND ROLL CIRCUS』
このビデオには、見物が満載。まず、なんと言っても60年代3大バンドが一同に会したこと。ビートルズ(と言っても、ジョンとヨーコだけだが)ストーンズ、フーの共演なんて他にはなかったはずである。ビートルズとストーンズは仲が良くお互い影響しあっていたことは有名だが、フーとビートルズの結びつきは聞いた話がない。本当の話かどうか解らないが、ピート・タウンゼントはジョン・レノンに共演を持ちかけたことがあったが、ジョンは‘僕はそういった付き合いをしないのだ’と言って断ったという話がある。ジョンにとっては、ヨーコに夢中でそれどころではなかったのだろう。港町の若造【ビートルズ】と都会の悪ガキ【フー】とでは相容れることはなかったということなのか。しかし、このビデオではストーンズの仲介によって共演が実現したのだ。

第2の見物。サーカス団とロックとの合体。曲と曲との間にサーカス団の老夫婦(?)の空中ブランコが見られる。サーカスとしては、ありきたりの芸で二流に思えるが、かえってロックとの不思議なマッチングがある。(サーカスと音楽の合体というと、松任谷由実がSPECTACLE SHANGRILAライブでロシアのサーカス団と共演しています。こちらは超一流サーカスで凄いです。)

第3の見物。
共演ミュージシャンの顔ぶれ。前半部はゲスト・ミュージシャンの演奏なのだけど、最初に登場する【ジェスロ・タル】彼らはプログレのイメージがあるけど、ここではブルースをやっている。2番手登場は【フー】皆若い!キース・ムーンのドラミングかっちょいい。3番手は【タジマハール】ファンキーです。そういえば高中正義の曲に「タジマハール」があったな。全然イメージが違う。4番手は【マリアンヌ・フェイスフル】ミック・ジャガーの当時の彼女。金髪がまぶしいです。切々と語りかける歌い方はなかなかです。5番手【ダーティ・マック】(ジョン・レノン)とヒズバンド。何故ダーティ・マックなのかは不明。お得意の皮肉か?。「ヤーブルース」を演奏している。ギターが【エリック・クラプトン】と【キース・リチャード】だ!!!クラプトン若いです。お次は【オノ・ヨーコ】のボイス。叫んでます。キーキー声健在です。
後半になると、【ストーンズ】の曲が6曲続きます。ミックとキースは目立っているが、【ブライアン・ジョーンズ】はギターを淡々と演奏。地味な印象。金髪とマッシュルームカットがお似合い。

演奏はサーカス小屋の中で行われているもので、観客は赤や黄色のマントを身につけている。それ風の雰囲気です。
なかなか楽しめる映像で、お蔵入りになった理由がわかりません。

なおブライアン・ジョーンズはこの6か月後にグループを脱退、その1か月後、プールで溺死体で発見される。

このビデオは輸入物でVHS、7・8年前にタワーレコードで購入したものです。DVD化はされていないみたいです。


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